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「ピアノ講師を辞めたい!」と思ったときに考えておきたい3つの選択肢

「ピアノ講師を辞めたい!」と思ったときに考えておきたい3つの選択肢

Oct 07, 2023

 

「不満を抱えながら仕事しているのがつらい……」

「やりがいをもう見出せなくなった」

「現状を変えられないのなら、いっその事この仕事を辞めてしまいたい!」

 

仕事に行き詰まってしまった時、退職がよぎってしまう気持ちは付き物です。日々の仕事に向かってくる波の中で、常に前向きに進み続けることはなかなか難しいものがあります。そこで今回は辞めたい気持ちに揺らいでいるピアノ講師が、今後、どのような対応を頭に入れておいたらいいのか、具体的な3つの選択肢について説明していきます。

強いストレスや疲れにモヤモヤした感情をつのらせている時は、現状に向き合って考えることさえ拒否したくなってしまうかもしれませんが、後々「もう少し冷静になって、ほかの方法を考えたら良かった」という事態を招かないために、この先のビジョンを落ち着いて検討していきましょう。

 

 

ピアノ講師の仕事を辞めたいと思う理由は?

 

人によって様々な要因が引き金になりますが、一般的にはネガティブな感情から辞めたいと考えることが多いかもしれません。漫然と「もうピアノ指導をやりたくない」と思う人は、無意識のうちにどこかで理想と現実のギャップを感じている可能性があります。辞めたい気持ちがどのような要因からきているのか、今一度整理してみましょう。

 

 

理由1.レッスンに対してストレスがある

 

思うようにレッスンが進められないことで、心の負担が大きくなることがあります。

家で練習をしてこない、講師のレッスン指導をまともに聞き入れないなど、生徒のレッスンに向かう姿勢に対してストレスを感じたり、生徒や保護者と主張が食い違ったりするなど、人間関係に問題が生じる場合があるでしょう。特に個人教室の場合は、講師一人の力で対応しなければならない場面が多いので、ストレスを抱え込みやすい環境と言えます。

 

ストレスのかかるレッスンを孤独に耐えているという人は、是非こちらの記事もご覧になってみてください。

 

関連記事:ピアノ講師はストレスが多い?抱えがちなストレスの原因と対処法を徹底解説

 

 

理由2.体力的に負担がかかっている

 

スケジュールに無理が出てしまい、体力的な疲労感を解消できずに毎日が過ぎていく中で、環境を変えたくなるパターンもあります。 忙しさに体力が持たなくなってしまったり、活発な幼児の生徒が増えて疲れが大きくなると、余裕のなさから体も心も悲鳴をあげてしまいます。

 

心身ともに疲れきってしまった苦しさを抱えている時は、こちらの記事も参考にしてみてください。

 

関連記事:ピアノ講師の仕事に疲れたとなったら試してみたい3つの思考

 

 

理由3.経営がうまく立ち行かない

 

本当はピアノ講師を続けたい気持ちが残っていても、経営がうまく行かずに辞めることを考えてしまう場合もあります。立地や条件によって生徒を集めることが難しく、辞めざるを得ない状況におちいる人や、生徒が辞めていくことが多くなり、落ち込んでしまって前向きに宣伝をかけられなくなる人がいます。

いくらピアノ指導にやる気がある講師でも、仕事につなげられない期間が長くなると、やるせない気持ちで苦しくなってしまうこともあるでしょう。収入面で苦しいと感じている方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてください。

 

関連記事:レベルの高いピアノ講師はここが違う!すぐに取り入れられるコツ&困ったときの対応術

 

 

理由4.ほかの仕事に打ち込みたい

 

演奏活動など、別の音楽の仕事をしている場合、時間と労力を講師の仕事に費やしていると、ほかの仕事に手が回らず大変になってくることがあります。

特に演奏の仕事と両立していると、自身の演奏会直前には細部にまでこだわって練習する時間が増えるため、生徒によって完成度の基準を変えなければならない講師業への気持ちの切り替えに、多少の負担を感じる人がいるかもしれません。

また、ピアノ講師の仕事にやりがいを感じられなくなり、ほかの仕事に興味が向いて転職したくなる人もいます。

 

 

 

辞めたいと悩んでいるピアノ講師への選択肢1 レッスン上の問題について相談する

 

ここから具体的な対応策について説明していきます。まずは、抱えている問題を関係者に相談してみることで、講師の仕事に対するポジティブな感覚を取り戻しましょう。ピアノ講師は一人でレッスン指導する仕事だからといって、全ての問題を一人で抱え込まなければいけない訳ではありません。状況に応じて、周りに相談してみましょう。

 

 

1.生徒や保護者との話し合い

 

レッスンの中で順調に進まないことが起きた時は、一人でやり方を決めようとせず、生徒や保護者と相談してみることが大切です。

音楽に関してはピアノ講師の方がプロフェッショナルかもしれませんが、生徒の特徴や傾向は本人や保護者の方が詳しく知っています。レッスン上の問題に対しては、相互の強みを協力して補いあうことで解決していきましょう。

円滑にレッスンを行える関係性を築く上で、自分の主張を押し付けずに考えを伝えるという姿勢は大事なことです。相手のことを理解して、歩み寄れる範囲の適切な解決策を話し合ってみましょう。

 

 

2.音楽関係者に話を聞く

 

ピアノ講師として長く働いている人や音楽関係の仲間と悩みや対応を共有してみることで、新たな発見ができたり、気持ちが軽くなったりするものです。

また、自分に直面していないトラブルでも、様々なケースの話を聞くことで、落ち着いて必要な対応を考えておけるので、講師としての自信にもつながってきます。生徒の個人情報に配慮しながら、差し支えない範囲で相談してみましょう。

 

 

3.手に負えないトラブルは弁護士などに相談

 

個人で仕事をしていると、一人で対応しなければいけないという不安や自信のなさから下手に出てしまい、負担やトラブルが大きくなってしまう人がいます。大きなトラブルや自身で問題に対応できる状態でなくなった時は、専門家の力を借りることを検討しましょう。

近年は自由な働き方が増え、それに合わせてサポートを行っている相談窓口が増えてきています。厚生労働省の関係先や個人事業主・フリーランスを支援している団体に無料で相談することができるので、うまく活用して負担を減らしていきましょう。

 

 

 

辞めたいと悩んでいるピアノ講師への選択肢2 働き方を変える

 

ピアノ講師の働き方には委託や個人教室、対面やオンラインレッスンなど、多様な選択肢があります。レッスン形態に無理が生じている時は、もっと自分の生活に合う形でピアノ指導を行う方法がないか考えてみましょう。

 

 

1.音楽教室の業務委託で働く

 

自分で一から教室を作るのは不安、または疲れてしまったという人には、音楽教室の業務委託としてピアノ講師をする働き方があります。

経営の型ができているので、ピアノレッスンの環境作りを一人で背負う必要がありません。大手なら生徒が自然と集まりやすく、発表会などのイベントの際も一人で企画運営することがないので、落ち着いてピアノ指導に集中できます。ただ、委託で契約するには資格や審査が必須となることが多いので、契約にこぎつけるまでが負担になる人もいるかもしれません。

また、生徒の月謝は教室の運営費にとられる額が大きいため、教室によって割合に違いはあれど、講師の給料は少なくなる傾向にあります。

 

 

2.自宅などで対面の個人教室を開く

 

個人で開業することに抵抗がない人は、自宅などで対面レッスンを行うことで、自由に料金や日程、規則を設定して教室を経営していくことができます。

講師側でレッスン室の確保が難しい場合は、生徒の自宅で出張レッスンを行うことも可能です。生徒宅に鍵盤楽器があることが条件であったり、交通費や移動時間を費やすことになりますが、自宅を仕事場にすることができないなどの事情がある人でもピアノ講師を行うことができます。

デメリットになり得るのは、あらゆる事を自分で決めて実行しなければならない点です。自分から行動を起こすことが苦手であったり、教室運営の流れがイメージしきれていない人にとっては、開業準備や限られた地域の中での集客などに負担がかかる可能性があります。

 

 

3.オンライン教室に切り替える

 

オンラインレッスンでは、全国を対象に生徒が集められるので集客がしやすく、気軽にピアノ講師の仕事を行うことができます。費用の面でも、機材と楽器、楽譜さえあればレッスンを行うことができるため、経費が最小限に抑えられる利点があります。

オンラインであれば、移動を伴わないので天候や移動時間の影響を受けず、自宅でリラックスしてレッスンができる環境であるため、講師と生徒の両方にとってメリットが多い形態と言えるでしょう。

注意しなければならないのは、タイムラグや同時に演奏や歌ったりしづらい側面があることです。また、活発な幼児期の生徒は、画面越しではレッスンのコントロールが難しいため、保護者の協力が必要不可欠になります。状況に応じて、対面で行う場合とは違った工夫や調節をして、レッスン指導を考えていかなければなりません。

 

関連記事:オンライン講座の作り方!選定から企画・販売まで全ステップ徹底解説

 

 

 

辞めたいと悩んでいるピアノ講師への選択肢3 ほかの仕事をしてみる

 

時には思い切って講師業から離れる時間を作り、客観的に物事を見られる状況に身を置くのも一つの手です。特に子どもの生徒が多い講師は、レッスンにおいての言葉や関わり方に、常に充分な配慮を心がけて接しなければならないため、職場の仲間として大人と対等に会話できる環境は新鮮な刺激になるかもしれません。

 

 

1.ピアノ講師を続けながら兼業する

 

レッスンの空いた時間に違う仕事を経験してみることで、冷静にピアノ講師の仕事を見つめ直す良い機会になるかもしれません。一つのことに一人でのめり込んでいると、相手の言動や自分のうまくいかなかったことを必要以上に悪く捉えてしまい、重苦しい感覚に襲われてくることがあります。ほかの仕事で視野を広くすることによって、問題を苦しむより改善する方法へと意識が向くようになり、前向きな気持ちを取り戻す効果が期待できます。

ただし、自宅で開業している場合、生活圏内が生徒や保護者と同じになるので、近所で接客業などを行うと会う可能性が高くなります。ピアノ講師以外の仕事中に生徒と会うことが気になる人は、少し遠方で職場を見つけるか、事務職などの不特定多数の人と関わらない仕事を探すといいかもしれません。

 

関連記事:ピアノ講師を副業にしたい!収入面や働き方をパターン別に徹底解説

 

 

2.完全にピアノ講師を辞めて転職する

 

「ピアノ講師の仕事に全くやりがいが持てない」「どうしても集中してやってみたい別の仕事がある」という人は、一度、講師の仕事から完全に離れてしまうのも1つの選択肢でしょう。転職先を考えるにあたって、音楽の知識や技術を活かす仕事と全く関係のない仕事のメリットを知って、自分に適した方向性を検討してみましょう。

 ピアノ講師以外の音楽関係では、楽器店の接客販売スタッフや冠婚葬祭の演奏者などといった仕事があります。今まで積み上げてきた音楽の知識や技術を発揮できる仕事なので、「講師の仕事には疲れてしまったが、音楽からは離れたくない」、「より自分の音楽力を活かせる仕事がしたい」という人には向いている進路です。

全く違う業種を選ぶ場合、レッスンで得られた能力を強みとして活かせる方向性で探してみるといいかもしれません。生徒や保護者との関わりの中で、コミュニケーション能力を伸ばしてきた人は接客営業関係、レッスンや発表会の組み立てに長けている人は商品の企画構成にたずさわる仕事など、音楽以外のスキルを応用できる職種を見つけていけると、スムーズに他業種へ入っていける可能性が高いでしょう。

 

 

「ピアノ講師辞めたい」と感じた時に注意しなければならないこと

 

最後に、心の余裕のないときにこそ、注意しておきたい点について触れていきます。辞めたいという感情に流されてトラブルを広げないよう、留意点を頭に入れておきましょう。

 

 

注意点1.感情的に先走らないで今後を検討

 

生徒に混乱を招かないために、衝動的に行動へ移さないよう心がけましょう。

強く辞めたいと感じる状況になるまで有効な対策をせずにいると、唐突に周りを巻き込んでしまいます。違和感や問題には、極力早めに選択肢と向き合っておきたいところです。後悔のない結論を出すためには、未来の可能性を考えた判断が必要です。

今の「すぐにでも辞めたい」という感情が、将来は「ピアノ講師をもう一度やりたい」に変わることもあり得ます。辞め方によっては、講師業へ戻ることが困難になるかもしれません。自分の望みと現実にどのようなギャップがあるのか、本当にピアノ指導に対してネガティブな感情しかなかったのか、頭に浮かんでいる道以外の方向はないのかなど、過去と今、これから先をしっかり再確認していきましょう。

 

 

注意点2.辞める場合は余裕を持って生徒への連絡や引き継ぎを

 

辞めることが決定した場合、数か月は前もって、生徒や保護者へ伝える必要があります。余裕があれば、対応可能な次のピアノ講師を紹介したり、引き継ぎを行った方が良いでしょう。

また、ホームページなどで常時、生徒の募集を行っている場合は、早めに募集を停止しておかなければなりません。最後まで生徒や保護者への負担が少ない対応ができると、退職に対してマイナスに捉えられることも少なくなるでしょう。

 

もし、この記事を読んでも悩みが解決されなかった、あるいは直接相談してみたいという方は、無料カウンセリングも受け付けているので、こちらからご予約ください。 

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