音大を出ていない人でも稼げるピアノ講師になる方法を徹底解説
Oct 10, 2023
自分の学歴に引っかかりを覚えてしまう人は、こうした考えを持ってしまうことがあるかもしれません。華やかな学歴や経歴が並んでいる先生を目の当たりにすると、どうしても自分を卑下したくなってしまうことがあります。
しかし、真の講師の価値を左右するのは、広い視野を持った考え方や指導に対する向上心など、人間性に関わる要素です。いくらピアノ講師にふさわしい人間性や指導への情熱があっても、学歴コンプレックスで自信を持てず、積極的にアピールできないようでは、宝の持ち腐れになってしまいます。
そこで今回は、「音大を出ていない人が、どういうアプローチをしたら稼げるピアノ講師を目指せるのか」その方法について解説していきます。自分に自信が持てる講師像を持つために「自分にはどのような強みを作れるのか」「どういう方向性を進んでいけばピアノ講師の仕事がうまく進むのか」細かく考えていきましょう。
ピアノを教えたい!音大を出ていないけれど、本当にピアノ講師として稼ぐことは可能?
一般的にピアノ講師をしている人は、音大を出ている割合が高いかもしれませんが、ピアノ講師になるために、音大出身がマストというわけではありません。
もちろん、学歴や経歴に関係なく、ピアノの先生となって稼ぐことは十分可能です。なぜそのように断言できるのか、その根拠となる理由とともに、音大出身者ではない人がピアノ講師として稼げるようになるためのポイントを解説していきます。
Point.1 講師として大切なのは学歴ではなく指導力
講師のプロフィールを見たとき、多くの学歴や受賞歴、資格などが書かれていると、目を引くものがあります。確かに経歴は、生徒が講師を選ぶ際の一つのものさしになるので、始めは集客面で有利に働きやすい強みです。
ですが、実際のレッスンで生徒のニーズに合わない指導しか行えないと、講師を続けていくことが困難になります。自分が演奏するための技術と、人の演奏を上達へ導く能力は別物です。どれほど素晴らしい環境で音楽を学んできても、指導力がなければピアノ講師はつとまりません。
Point.2 仕事を通じて常に学び続ける姿勢を持つ
ピアノ指導で一番大切にすべきことは、より良いレッスンを生徒と共に作っていく向上心です。
始めから、すべての質問や状況に、うまく対応できなくても構いません。はっきり答えられない質問がきたら、次回のレッスンまでにきちんと調べて伝えられたら良いのです。レッスンで壁にぶつかった時には、生徒や保護者と一緒に、解決策を相談して乗り越えていけたら問題ありません。
悪影響を及ぼすのは、頼りない講師と思われたくない一心で、その場であやふやなことを答えてしまったり、自分が知ってる解決策だけを生徒に押し付けてしまうことです。そうすることに慣れてしまったら、生徒は離れていきますし、自分自身もピアノ講師として成長が望めません。
音楽知識や技術を磨きながら、日々のレッスンで起こる出来事に、丁寧に向き合って学んでいくことが、生徒から必要とされるピアノ講師になるキーポイントです。
Point.3 収入につなげるには働き方選びが大事
ピアノ講師の収入は、働き方も大きく左右してきます。音楽教室で業務委託として講師の仕事をする場合と、個人教室を開業して教えていく形があり、高収入を見込めるのは個人教室です。
業務委託は、教室によって様々ですが、大半は運営に取られる額が大きい傾向にあるため、講師の収入が満足に得られるとは言い難い現状があります。また、委託契約には資格や審査が必要なパターンが多いため、学歴や実力に不安を感じている人には、少々苦労する面があるかもしれません。
一方、個人教室であれば、自分次第で利益をある程度コントロールでき、自身の好きなタイミングで運営を始めることができます。自分の強みとアイデアで、成功のチャンスが掴みやすいのは個人教室であると言えるでしょう。
音大を出ていない人が頭に入れておきたい現実1 敬遠されるピアノ講師の特徴
まずは、講師としての方向性を見つけるにあたって、生徒や保護者から「この先生ちょっとダメかも…」と思われてしまうのはどういった人なのか、知っておきましょう。
ずばり結論から言うと、敬遠されるのは、すべての言動が自分中心の講師です。
どのような環境でも、ひとりよがりの言動で振り回していると、周りの人間は離れていってしまいます。レッスンにおいても、指導者としての振る舞いに必死になり、生徒の事が見えていないような先生には、ついていけなくなるのです。
特徴1. 生徒の気持ちをくみ取れない
講師の中には、生徒の目線から物事を捉えずに、ひたすらダメ出しをしてしまう人がいます。
「先生の言葉は絶対的」といった、ひと昔前の風習から抜け出せないような先生や、多角的に物を見ていない人に見受けられます。生徒のうまくできない気持ちに理解を示さず、何を望んで習いに来ているのか、といった視点が欠落しているようでは、生徒が前向きにピアノを学ぶことができません。
特徴2. 自分自身が習ったことだけが指導のすべて
時代が変われば、物や考え方も変化してきます。
音楽教育においても、弾き方の指導や教材などが多様化してきています。本来なら、生徒の個性や状況に合わせた指導法が実現できる状況にも関わらず、自分が受けてきた指導や教材でしか対応できないと、時代の流れに取り残されてしまいます。
また、自分の目的にこだわり過ぎていると、生徒の個性をつぶしてしまいかねません。目標を作ってレッスンを進めていくことは大切ですが、生徒には得意・不得意があります。時には、「これは絶対できるようにしなければならない」と、凝り固まった指導で不得意分野を頑張らせるより、得意なものを伸ばしていくことも必要な考え方です。
自分本位のレッスンで、思い通りに行かない期間が続いてしまうと、講師も生徒も疲れてしまいます。生徒にばかり難点を感じ、強く当たり始めることもあるかもしれません。こうした疲弊していくばかりのレッスンにしないために、どういった思考を持つべきかという問題については、こちらの記事もぜひご覧になってみてください。
関連記事:「ピアノ講師を辞めたい!」と思ったときに考えておきたい3つの選択肢
音大を出ていない人が頭に入れておきたい現実2 ピアノ講師が直面する課題
次に、実際にレッスン指導していく上で、困難を感じやすい3つの要素について触れていきます。
課題1. 指導する上での実力
講師をやってみて初めて、音楽力と指導力の違いに直面し、戸惑ってしまうことがあります。それまである程度、自分の実力や経歴に自信を持っていた人のほうが、壁に感じやすいかもしれません。生徒の頃に努力して得た結果と講師として求められる実力が、イコールにはならないことを知って、臨機応変にレッスンへ対応していく力を養うことが必要になります。
課題2. 集客はぶつかりやすい壁
何のバックアップもなしに新しく生徒を迎え入れることは、容易なことではありません。音楽系の学校に行っておらず、横のつながりが少ない人にはなおさら、最初の一歩が遠いものに感じることもあるでしょう。
特に、個人教室を始める場合は、集客の大変さを痛感することが多いかもしれません。少子化により、子どもの数が減り、ゲームやアクティビティなど、習い事以外にもたくさんの楽しみを見つけることができる時代です。必然的にピアノを習う人は減ってくるので、生徒集めに苦労することが多くなります。
そういった中でピアノ指導の仕事を増やすには、いかにして講師の価値をアピールし、アイデアを行動に移せるかという点が重要となります。
課題3. 忍耐力がレッスンの肝
生徒の成長をサポートする立場である以上、辛抱強く生徒に向き合っていく根気が必要不可欠です。
時には、順調に進んでいたステップアップが停滞してしまい、生徒にじれったさを感じる瞬間があるかもしれません。前に進まない状況をとがめたくなる気持ちが出てきても、新たな指導法を取り入れながら、ゆっくり解決を図らなければなりません。
また、幼少期の生徒になると、すぐには考えが追いつかなかったり、何度も指導した内容を忘れたり、といったことは当たり前の日常です。ゆっくり考える時間を作ったり、何度も同じことを繰り返し丁寧に指導していく必要があります。すぐに結果につなげるのは難しいことを、常に頭に留めて、焦りやネガティブな感情に対する忍耐力を養うことが大切です。
音大を出ていないピアノ講師に効果的な実力を伸ばす方法
ここからは、音大で学んでいない人がピアノ講師の仕事を成功させるためのノウハウを説明していきます。
1.レベルの高い講師に習う
より良いレッスンがどういうものか、漠然としたイメージしか持てていない人は、講師業の経験豊富な先生に、生徒として習いに行ってみることをおすすめします。自身の音楽力を引き上げられるのはもちろんですが、生徒側の立場から講師としての教え方を見て参考にすることで、自分の目指すべき方向性が見えてきます。
ピアノ講師として自分に足りていないことは何かを感じとったり、困難な状況にどう対応するのか聞いて、指導に必要なスキルを上げていきましょう。
2.幅広いジャンルの音楽に触れる
趣味でジャズやポピュラー音楽を習いたい人に対応できるよう、多様なジャンルの知識や技術を学ぶのも良いでしょう。一般的に、多くの音楽教室では、クラシックの分野を中心に教えていきます。その分、クラシックに精通している先生が多くなるため、クラシック分野の一本しか教えられないと、集客の競争率が高くなります。
また、他ジャンルの多彩なリズムや弾き方は、近現代のクラシックなどに通ずる部分があり、習得することでジャンルをまたいで活かせます。対応できる需要の幅を広げることで、音大でクラシックを極めた講師とは、違う強みを持つことができ、成功が望めるようになるでしょう。
3. リトミックなどの指導法を学ぶ
歌ったり、音に合わせて身体で表現したりといった、ピアノを弾くことにこだわらない指導法は、幼児教育にとても有効です。
リトミックの知識を学ぶことで、一定時間ピアノの前に座っていられない、幼児期の生徒の指導がスムーズに行えるようになったり、何人かの生徒でグループを組んで、音楽レッスンを行ったりすることができます。
グループレッスンができるようになると、短い時間に複数の生徒を指導できるので、マンツーマンのレッスンの枠に余裕ができます。グループレッスンが有効な生徒と、じっくりピアノに向かうレッスンが必要な生徒に、それぞれの指導法を持つことによって、生徒の成長やスケジュール面にも良い影響が見込めます。
もっと指導の幅を広げて、レベルアップしていきたいと考えている時は、是非こちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事:レベルの高いピアノ講師はここが違う!すぐに取り入れられるコツ&困ったときの対応術
音大を出ていないピアノ講師が取り入れたい集客方法
ピアノ講師として、ある程度の評判が得られるまでは、アイデアと行動力で集客していく必要があります。
1.資格や賞を得てアピールポイントを増やす
音楽企業の指導グレード取得などに挑戦してアピールポイントを作ることは、集客に有効な一つの手です。グレードは、他者から見てスキルのわかりやすい目安になります。
また、積極的に生徒をコンクールへ輩出し、コンクール出場の実力まで育てられる講師として、実績作りをしていくこともできます。コンクールによっては、指導者の名前が出たり、指導者への賞がある場合もあります。指導者賞の受賞を目指してみるのも、良い宣伝効果につながるかもしれません。
2. 受け入れるニーズを限定する
習い事に望むことは、生徒やご家庭の方針によって異なります。「息抜きに楽しくピアノを習いたい」「音楽の道に進むため、厳しく指導してほしい」など、様々なニーズがあります。楽しく身につくレッスンを行えるなど、自分のセールスポイントに限定した募集をし、そこを強くアピールすることで、ほかの教室との差別化をはかることができます。
何を大切にしたレッスンをするのか、教室の特色がはっきりしていると、生徒の求める講師像と一致しやすくなり、生徒の目に止まりやすくなります。
3.オンライン教室で広範囲の集客を目指す
オンライン教室を開くことで、集客の効率を高めることができます。自宅でリラックスしてレッスンを受けられますし、移動がない分、仕事や学校のすきま時間に気軽にピアノ指導を受けられるので、趣味でピアノを習いたい生徒が集まりやすい形態です。
また、対面レッスンのように、レッスン室の準備や移動を伴わないので、初期費用が最小限に抑えられ、利益を出しやすい点も大きなメリットです。ただし、オンライン教室の開設・運営には、ウェブマーケティングやプラットフォームの構築方法など、様々な知識・スキルが求められます。詳しく知りたい方は以下の記事を参照してください。
関連記事:オンラインスクールの作り方・始め方!構築から運営方法まで徹底解説!
関連記事:メルマガで集客する方法とは?メールマーケティングのコツを徹底解説
全体を通して考えてみると、学歴や実力に不安を抱えている人にとって、はじめのうちは、趣味で楽しくピアノレッスンを受けたい生徒を対象にすることで、成功の可能性が高まると考えられます。
講師として日々成長していきながら、自身の望む方向性に向かって進んでみてください。もし、個別の状況に合わせ「直接アドバイスが欲しい」という方は、無料カウンセリングも実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。こちらのリンクからご予約いただけます。
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