ブログトップに戻る
レベルの高いピアノ講師はここが違う!すぐに取り入れられるコツ&困ったときの対応術

レベルの高いピアノ講師はここが違う!すぐに取り入れられるコツ&困ったときの対応術

Oct 02, 2023

 

物事において、始めることは比較的容易でも、継続していくと壁にぶつかる場面が多いものです。仕事の面ではなおのこと、苦労が絶えないという人も多いのではないでしょうか。仕事の中でも講師という職業は、様々な人との関わりの上で成り立っています。

特に1対1でのレッスンが多いピアノ講師は、それぞれの生徒に合わせた指導が求められます。人が違えば個性や特徴も違うがゆえに、相手によってレッスンで必要とされる内容が少しずつ変わっていきます。幅広い生徒に対応していくためには、講師としての技能をレベルアップしていくことが大切です。

 

「ピアノ教室を始めてみたものの、今一つ伸び悩んでいる」

「今の自分の能力では自信を持って指導できない」

「いろんな生徒に対してもっと臨機応変に対応できるようになりたい!」

 

今回はそんな苦悩や願望を持つ人に向けて、ピアノ講師としての力を伸ばすコツについて解説していきます。

 

 

ピアノ講師としてのレベルを上げるために伸ばすべき能力

 

少しの行動力を持つことができれば教え始めるのは簡単ですが、継続的に生徒を集めて指導していくためには、常に音楽を学び続ける向上心が必要です。「この人にピアノを習いたい」と思ってもらえるピアノ講師になれるよう、伸ばしていくべき3種類の力について知っておきましょう。

 

 

skill.1 ピアノを教える上で必要不可欠な音楽力

 

やはりピアノを教える上で音楽に関する力は欠かせない要素です。

スムーズにレッスンを行っていくために日々の積み重ねは大切です。不十分な知識と技術しかなければ、いくらレッスン前の準備をしっかりしたつもりでも、ふとした瞬間に未熟さが表れてしまいます。

音楽知識のほか、演奏技術の向上も指導力につなげていくための必要な能力です。曲のクオリティにこだわって練習を重ねていくうちに、自分自身の経験からわかりやすい教え方を生み出していくことができます。

 

 

skill.2 確かな指導力が成功のポイント

 

ピアノを習得したい生徒が必要としているのは、素晴らしい演奏家より的確かつ分かりやすくピアノを教えてくれる指導者です。 ピアノ講師として成立するには、あくまでも生徒の実力を伸ばすことを目的にしなければなりません。

音楽大学などで専門的に学んできた人は、学歴や受賞歴などが武器にはなりますが、ある程度の経歴が講師としての成功につながるとは限りません。最初は生徒を集められても、指導力が足りなければ、継続は難しいことがあります。

あくまで指導力は、実際のレッスンによって生徒と関わっていく過程で強化される側面が大きい力です。レッスンの中で感じる変化や問題に、いかにまっすぐ向き合えるかという自分の努力に左右されます。

 

ピアノ講師として成長していきたいけど、自分自身の音楽歴に不安を感じているという方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

 

 関連記事:音大を出ていない人でも稼げるピアノ講師になる方法を徹底解説

 

 

skill.3 経営力の強化で箔の違いをアピール

 

ピアノ教室も仕事である以上、経営者としての力も講師のレベルに関わってきます。

生徒を集めるには、自分が教える力のある講師だということを周知させるスキルも大切です。生徒側の不安を解消できないコミュニケーション力やアピール力では、いくら指導能力が優れていても、講師としてのレベルは低い評価のままです。

個人教室であれば自分の売りを分かりやすく提示して、周りの教室との差別化をはかることで大きなレベルアップにつながるでしょう。

 

 

 

レベルアップを目指すピアノ講師が知っておきたいコツ1 音楽に関する力

 

やみくもに難しいことを学ぶのではなく、まずは指導の上で役に立つ音楽力を身につけていきましょう。

 

 

Point.1 多彩な音色を意識する

 

ピアノはオーケストラの曲も1台で再現できるほど、無限の音を生み出せる楽器です。ただ楽譜に書かれているものを忠実に弾くことを目指すのではなく、曲のイメージに合わせた多彩な音色を意識して学習していくことが大切です。

例えばフォルテと表記された音は、どのような曲もすべて同じ音量で弾けば良いわけではありません。曲の雰囲気によって必要なフォルテの度合いは変わってきますし、力強いフォルテもあれば遠くに澄み渡っていくようなフォルテもあるでしょう。

一つの音に対してだけでも様々な音色が作り出せるわけですから、音を組み合わせた曲全体となれば無限の表現があります。人によっても、弾くタイミングによっても音楽は変わってくるものです。練習していく中での優先順位は間違わずに弾けるかより、いかに音楽的に曲を作り上げられるかという方がはるかに上といえます。

 

 

Point.2 ソルフェージュなどで聞き分ける力の強化

 

上級レベルの生徒になると難曲をレッスンする機会が増えてきます。

特に生徒が多くなると難曲を講師がすべて弾きこなすのは難しい場合がほとんどです。難曲の指導に向き合った時は、限られた時間の中で曲を弾きこなす練習をするのではなく、完成度を上げるためのポイントを指摘できる耳を作ることが必要です。

CDなどで曲を聴いて分析することはもちろんですが、ソルフェージュの訓練を重ねて音楽の違いを掴める力を鍛えていくことが重要になってきます。

 

 

Point.3 クラシック以外のジャンルに挑戦

 

一般的にピアノを習い始める時は、クラシック音楽から導入する場合が多いものです。自分から興味を持ってやろうとしない限り、なかなかジャズやJ-POPなど、クラシック以外の分野に深く足を踏み入れることがないかもしれません。

しかし、クラシックの分野においても、近現代のクラシック音楽はジャズなどに通ずるものがあります。古典の型にはまらない自由な音楽を学ぶときには、それまでになかった独特なリズムやアクセントなどをつかむ必要があります。様々なジャンルの音楽に挑戦し、精通することによって特殊なリズムや歌い方のレパートリーを増やすことができます。

また、ジャズやJ-POPなどの知識を入れることで、対応できるニーズの幅が広がります。趣味でピアノをやってみたい大人の生徒などは、クラシック音楽の習得を望む人ばかりではありません。知識を持つジャンルを増やすことによって、音楽教育というより、楽しく興味を持てる音楽に触れたい人も対象に、教えていくことができるようになります。

 

ピアノを始める間口を広げることで、講師としての評価も変わってくるでしょう。

 

 

 

レベルアップを目指すピアノ講師が知っておきたいコツ2 指導にまつわる力

 

相手への理解と伝える力を身につけることで、少しずつ指導できる対象を広げていくことができます。

 

 

Point.1 年齢に応じた知識や伝え方

 

幼児教育に関しては特別な知識と指導法を増やすことが大切になってきます。

特に3歳前後はまだ幼さがはっきり残っている場合が多いので、音楽を学ぶどころか、ピアノ以外に興味が散ってしまうこともあります。ピアノの前に一定時間座り続けることがつらい子もいるので、机に移動してリズム練習や歌うなど、短時間で場所を変えて違うことをやり続け、飽きさせないレッスンを工夫していきましょう。

最初のうちは身体の使い方より、自由にイメージを音にしてみる練習の方が楽しんでやってもらえる可能性が高いでしょう。動物を連想してゾウが歩く音やウサギが跳びはねる音などを自由に弾いてもらったり、先生の弾く伴奏に合わせて好きな音を一定のリズムで弾いてみるなど、楽譜を必要としない練習法をレパートリーに入れておくと、幼児期のレッスンが行いやすくなります。

ほかには、年齢や目的に応じて最終的な目標設定を決めて進めていくことも大切です。ある程度テクニックの習得ができたら次に進むのか、発表会のために暗譜でしっかり完成度を高めるなど、必要に応じて変えていきましょう。

 

 

Point.2 自分がつまずいたことを把握しておく

 

自分が練習している過程で手こずった場面を分析しておくことも指導を助ける大きなポイントです。

弾きにくい箇所には、頭の整理がつかず弾きこなせない場合や力の弱い指が原因で弾きづらくなっているなどたくさんの理由が考えられます。

問題点を解消するために様々な練習法を試して、生徒への練習法の提案を増やしていきましょう。リズム練習や弱く弾く部分でもあえて大きな音でしっかり弾いてみるなど、手段をたくさん知っていくことで、それぞれの生徒に合う練習法を見つけていくことができます。

 

 

Point.3 イメージする力と技術の一致

 

まずは、音符と楽語が書かれた楽譜からどういうイメージを作って、全体を色付けしていくのか、曲の構成を練っていくことが大切です。そして、できたイメージを音で表現するために、具体的にどのような身体の使い方をしたら良いか考えていきましょう。このイメージにはこういう身体の使い方を意識するという紐付けされた感覚が増えていくと、曲が変わっても弾きこなすことが早くなっていきます。

ここで注意しておきたいのは、体格や力の強さによって、曲の持っていき方や必要なテクニックが変わる点です。

例えば、ダイナミックな奏法が必要な場面では、体格の小さい人にとって困難を伴う場合があります。その人がその時に出せる最大限の大きさを把握し、ほかを弱くして際立たせたり、歌い方のテクニックを重視してカバーするなど、人に合わせた工夫が必要です。一つの作り方で満足せず、色々な特長をフォローできるイメージと技術を作っていきましょう。

 

また、成長途中の子どもの場合、弾けないテクニックを無理に使おうとせず、臨時で補うような指導が必要な場合もあります。手の大きさが関係して弾きこなせないような時は、先生が弾いてテクニックを頭で理解してもらう、数回弾いて手の使い方の感覚だけ知ってもらうなど、その時にできる範囲内で終わらせるようにしましょう。

 

 

Point.4 あえて未熟な演奏をたくさん聴く

 

コンクールなどを聴きにいき、それぞれの良い点や改善点を分析する練習を積んでおくと、指導する上でとても有益な勉強になります。

一般的にコンクールは部門が細かく分かれており、年齢が近い人たちが同じ曲を弾いていることが多いので、比較することで弾き方の特徴や課題点がわかりやすくなり、レッスンにおいても曲につまずく原因が理解できるようになってきます。一流の演奏ではなく年齢やレベルに合わせた基準を学んでいくことで、生徒にとって的確な指導カリキュラムが組めるようになるでしょう。

 

 

 

レベルアップを目指すピアノ講師が知っておきたいコツ3 運営上の力

 

実績を積んで宣伝する力も、講師としてのレベルを測る要素です。

 

 

Point.1 オンラインレッスン導入で生徒を増やす

 

生徒が習い事の先生を選ぶときに、何人くらいの生徒を抱えてきたのかという点は一つの判断材料となります。場数を踏んで講師としての経験値を示すことで、周りからの信頼を得やすくなるでしょう。とはいえ、経験を積みたいという思いだけでは、実際に生徒を増やしていくことは大変です。できるだけ早く生徒を集めるには、運営方法も視野を広く持って工夫していく必要があります。

対面レッスンは近所の生徒しか集めることはできませんが、オンライン教室であれば、全国の生徒を対象にレッスンを行えるため、集客しやすいスタイルの1つといえます。経営の費用が最小限で済み、生徒側も教室に通う移動時間などを必要としないので、双方にメリットが多く、短期間での集客が見込めます。

 

いろんな生徒に向き合ってきた実績は、講師を選ぶ人にとって安心感を与えるものになるでしょう。オンラインスクールの詳しい運営方法について以下の記事に詳しく記載しています。

 

関連記事:オンラインスクールの作り方・始め方!構築から運営方法まで徹底解説!

 

 

Point.2 コンクールに多くの生徒を輩出

 

ピアノ講師にとっては、コンクールに出た生徒の多さが評価の一部になることもあります。

生徒がコンクールに出るためには、決められた課題曲を必要なレベルまで暗譜で弾きこなすようにしなければならない場合が大半です。ゆえにコンクールへの輩出実績は、講師として完成度の高さを追求する能力を持っているという印象が付きます。

また、指導者賞など受賞できれば、人から見て分かりやすい尺度にもなります。ある程度のレベルまで達した生徒にコンクールへの参加を勧めてみると良いでしょう。

 

 

 

つらい場面をどう乗り越えている?レベルが高いピアノ講師の状況別対応術

 

日々、様々な生徒と向き合っていると、思うようにいかない場面にも遭遇するものですが、困難な状況への対応力で講師としての腕が試されます。

最後に、レッスンの中でよくある状況への具体的な対策を解説していきます。「この状況をどうにかしたいけど、いまいち的確な対応をできないままやり過ごしている」という方はぜひ、こちらを参考に対応策を考えてみてください。

 

 

Case.1 生徒が家で練習してこない

 

真新しいことに出会ったばかりの頃はできても、月日が経ち、やっていることに漫然としてくると、なかなか練習を続けることが難しくなってきます。あとでしっかり練習すればいいと思い、先延ばしにしているうちに弾く感覚を忘れていって、もっと練習が億劫になるなんてこともあるかもしれません。

 ズルズルと悪循環を引きずらないために、練習できた日はカレンダーにシールをつけるなど、練習の習慣化をする工夫を考えることが大切です。

最初は練習時間などにこだわらず、疲れている日はピアノの前に行って、楽譜を見ながらレッスンで指摘されたことを思い出すだけでも充分、という余裕を持たせて、気長に習慣化を身につけてもらいましょう。生徒が子どもであれば、練習する時間帯を決めて、保護者に声かけなどの協力をお願いしてみることも1つの手です。

 

 

Case.2 曲の好き嫌いが激しい生徒の場合

 

中には嫌いな曲を全く弾こうとしない生徒もいます。

こうした状況は幼い生徒に多い印象がありますが、テクニックや楽譜に慣れる段階であれば、好きな曲をたくさんやってもらう方が良いでしょう。初期段階で無理やり好きになれない曲をやってしまうと、ピアノに楽しさを感じられなくなる可能性もあります。

つらい曲でも頑張って達成感を得ることができるようになるのは、もう少し先に進まないと難しいのかもしれません。ある程度のレベルにきても、強く毛嫌いする曲がある場合、なぜ苦手な曲なのか分析してみる必要があります。テクニック不足や音の多さからくる拒絶感、楽しさを感じられない曲調であるなど、理由を生徒と一緒に考えてみましょう。

原因に見当がついてきたら、中間部など、曲の一部に苦手とする箇所が入っているものをやってみるなど、少しずつ慣れていけるような選曲の工夫をしてみると良いでしょう。

 

 

Case.3 発表会に出たがらない生徒がいる

 

曲の好き嫌い同様、こちらもどのような理由からくるものか分析してみましょう。

未知ゆえの不安や実力の問題からくる拒否など、この問題にも様々な理由が考えられます。初めてのことに不安を覚えている場合は、まず発表会を見学することで体験してもらうと、不安が薄れる可能性があります。

数人の保護者や身内に協力してもらい、いつものレッスン室で小さな発表会をやってみるのも良いでしょう。人前で演奏する感覚をつかんで、自信をつけてもらういい機会になるかもしれません。このように、困ったときには理由の分析と焦りを押し付けない意識が大切です。生徒それぞれのペースに合わせて、改善策を模索していきましょう。

 

他にもピアノ講師を勤めていて辛いと感じるシーンがあるかもしれません。ストレスを抱えている、あるいは「辞めたい」と考えたことがある方はこちらの記事も合わせてご覧ください。きっと解決策が見つかるはずです。

 

関連記事:ピアノ講師はストレスが多い?抱えがちなストレスの原因と対処法を徹底解説

 

関連記事:「ピアノ講師を辞めたい!」と思ったときに考えておきたい3つの選択肢

 

もし、この記事を読んでも悩みが解決されなかった、あるいは直接相談してみたいという方は、無料カウンセリングも受け付けているので、こちらからご予約ください。

 

 

本記事はこれで以上となります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

【リスト集客の決定版】ぐんぐんリストが集まるストーリーLP集客の秘密の技術も手に入れる

 

【無料】オンライン講座ビジネス起業ドリル

本校校長/編集者・すず木たかふみがつくった公式電子書籍PDF、
自宅ではじめられる講座ビジネス起業ドリルをプレゼント中!

We hate SPAM. We will never sell your information, for any reason.